顔の半分が動かない!子育て中のママが顔面神経麻痺に気が付いて病院の救急外来を受診するまで。

このブログ記事は、私が生後2か月の子供の母乳育児中に顔面神経麻痺を発症してから、病院に行き検査・診断を受けるまでの話を時系列でまとめています。

体験談 顔面神経麻痺 アドバイス

発症前に感じた違和感・病院に行ったタイミング・検査と治療の内容などを出来るだけ詳しく書きました。

顔面神経麻痺はとにかく早く病院に行って治療を開始するのが大切ですよ。

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風邪と似てる?顔面神経麻痺を発症する前の違和感。

初めての子供が生まれて2ヶ月・・やっと子供との生活にも慣れてきて母乳や睡眠のリズムが付き始めてきた頃です。

季節は冬で、町内会恒例の大掃除が行われる時期。

12月に入り外は寒いので、生後2か月の娘は同居していた義母に預けて出席する予定でした。今思えばその前夜に体に違和感を感じていました。

頭の片方だけが締めつけられる様に痛い・舌がしびれる・・私が感じていた顔面神経麻痺の前兆はこの2つです。しかし「毎日寒いし睡眠不足だし、風邪の引き始めかな?」そのくらいに思っていました。

顔面神経麻痺を発症してから病院に行くまで

ここからは発症に気が付いてから病院を受診するまでの症状を書いたメモを元に時系列に沿ってまとめます。(わかりやすいように当時の日付をそのままいれています)

12月3日

右後頭部が全体的に痛くてなんだか舌も右半分痺れる・まぶたも重い。風邪の引き始めかな?と感じる程度の違和感でした。

12月4日

朝から右側の頭がかなり痛かったけど、町内会の大掃除には予定通り参加しました。(子供は義母に預かってもらいました。)
 

大掃除は普通に参加できましたが、その後のお疲れさま会で出された昼食(お寿司・煮物)がうまく食べられませんでした。

また、口の動きが悪くてしゃべりにくく笑うと顔が引きつっている感じ。
 

昼過ぎに帰宅して歯磨きをしようとすると、うがいがうまくできませんでした。鏡を見ると右半分の顔が引きつり軽く歪んでいました。

日曜日で近くの病院は開いてないし次の日にでもかかりつけに行こうかな~と考えながら、電話で夫に相談。(夫は医療系の知識があります)

症状を伝えると「顔が麻痺してるんだよね?脳の異常だったら大変だから今すぐ救急外来に行ってほしい。」と言われました。

確かに脳梗塞や脳出血の前兆だったら嫌だな・・と思い、近くの総合病院に電話して診てもらえるか問い合わせてみました。

近くの総合病院にたまたま脳外科の先生がいたので、救急外来受診を決意。

これ・・今思えば「病院行って当たり前だろ!」って感じですが、生後2か月の子供を連れて真冬に病院に行くって母親としては難しい選択でした。

子供が風邪ひいたり逆に何かもらって帰って来ちゃわないか心配で、夫の言葉が無ければ私は即決できなかったと思います。

授乳や出掛ける準備をして夕方病院についたころには、麻痺がかなり進んで右半分の顔が完璧に固まり、舌の感覚は無くなって、激しい頭痛がおさまらない状態でした。

まばたきも出来ず右目は開きっぱなし。口も動かないため水がうまく飲めません。

救急外来には頭を強打した患者さんなどもいて、脳外科の先生は忙しそうでした。

先生は私の顔を見て驚いた様子でした。そして「これはかなり重症ですよ。昼より前に異変に気が付いてたよね?すぐに病院来てよかったんだよ!」と言われてしまいました。
 

そうです。顔面神経麻痺は、発症に気が付いたら出来るだけ早く受診して治療を開始するべき病気なんです。

私自身はじめのうちはまばたきがしにくいとか口が動かしにくいくらいでしたが、数時間であっという間に顔半分が完璧に硬直してしまいました。

すぐにMRIを撮って脳の状態を確認。(子供はMRIの間だけ看護師さんが抱っこしていてくれました。)

幸い脳に異常は見つからず、ストレスや疲れなどからくるウイルス性の「顔面神経麻痺」と診断されたのです。

顔面神経麻痺はすぐに治療を始めるべき。それでも子育て中の私は迷った!

顔面神経麻痺は軽く顔の引きつりが起こるという方から、顔半分が全く動かなくなってしまう方まで症状の幅が広いんだそうです。

私の場合はかなり麻痺が強く、今この瞬間からすぐにステロイド剤坑ウイルス薬を飲むことを勧められました。

しかし私はすぐに首を縦に触れませんでした。

なぜなら「授乳は服薬を始めた瞬間から出来なくなります。最低3週間は服薬が必要ですからミルクに切り替えてください。」と言われたからです。

あなたなら、すぐに服薬の決心がつきますか?

2か月前に初めての出産をして子育てが人生の中心になり、やっと母乳の量が安定してたくさん飲んでくれることに幸せを感じていた時期。自分の病気のせいで授乳をあきらめることは地獄でしかありませんでした。

顔面神経麻痺自体は移る病気ではないので、「ステロイド剤は飲まずに少し様子見て、治らないようだったら服薬開始でも大丈夫ですか?」と聞いてみました。

しかし「この病気は進行が早く、体や耳に発疹がで始めたりしたら入院しての治療になります。母乳どころかお子さんと会えなくなりますよ。」と諭され、服薬を決意しました。

「妊娠してからずっと風邪も引かずに頑張ってきたのに・・なんでこんな病気になっちゃったんだろう。」

診察室を出たあと、抱っこ紐の中ですやすや眠る娘の顔を見ながら涙が止まりませんでした。

待ち時間や検査も含めかれこれ3時間くらい病院にいました。その間にも休みなく授乳・おむつの時間・お昼寝の時間がやってきて、子育てに休みがないのを痛感。

メソメソ泣いて落ち込んでる場合じゃないと思い、治療が終わるまでの数週間母乳を維持する方法ミルク育児に必要な道具をスマホで調べ始めました。

薬を服用する前にたっぷり授乳してあげたかったので、薬局で薬を受け取ってもすぐには飲みませんでした。(先生には許可を取りました。)

寒い冬の夜、生後2ヶ月の娘を連れて大きなベビー用品売り場があるイオンへ向かいます。「寒いのに連れ回してごめんね。風邪ひかないといいな・・。」そればかり考えていました。

イオンに着くと自分が空腹なことに気が付き、まずはフードコートへ。

子供を抱っこしながらでも片手でかきこめるオムライスを注文して急いで食べました。・・いや実際には急げませんでした。

顔の右側は完全に麻痺していてピクリとも動かず、食事をいれてもボロボロこぼれ唇を何度も嚙み・・自分の体ではないような感覚。「1日でこんなに悪くなるんだな。病院に行ったのは正解だったのかも。」とやっと思えました。

何とか食事を終えて、やっと授乳室でたっぷり母乳を与えることができました。いつも通り美味しそうに飲んでくれる娘・・ほんと涙しか出ません。

授乳の後はベビー用品売り場へ。

完母から完ミに移行するとなると出産前に念のため買っておいた哺乳瓶や粉ミルクでは足りないので、ミルク・哺乳瓶・哺乳瓶洗い・手動の搾乳器を買い足しました。

搾乳器は母乳が止まらないように、定期的に母乳をしぼるため。ステロイド治療を終えた後に母乳が止まっていなければ、薬が体外に排出された後また飲ませることができます。

うまく搾乳できずに止まってしまうかもしれないけど、母乳育児を再開できる可能性があるならやってみようと思いました。

夜寝る前に急に哺乳瓶で飲ませて拒否されてしまうと夜中可哀想なので、薬を飲むのは娘を寝かしつけてからにしようと決めていました。

21時ごろやっと帰宅してお風呂に入り気持ちよさそうにしている娘の顔を見ていると、「夜更かしさせちゃったし寒いなか病院や買い物も付き合ってもらっちゃって・・本当にごめんね。」と申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

でも、悲観して泣いているばかりでは子供にも不安な気持ちが移ってしまいます。「まずは病気を早く治そう!」と自分に喝を入れて服薬前の最後の授乳をはじめました。

授乳をして寝かしつけた後、やっと落ち着いて自分の顔を見ることができました。

想像以上に麻痺はひどく、自分の顔ではないようでした。目は閉じられない・口はうまく開かない・頬もピクリとも動きませんでした。

ようやく決意してステロイド剤坑ウイルス薬の服用を開始。この瞬間から、顔面神経麻痺の服薬治療と週2回の通院がはじまりました。

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