顔面神経麻痺の治療をはじめて1週間。ステロイド薬を飲んでも初期の悪化は防げない!

まずはじめに伝えておきたい事があります。

あなたが今「顔面神経麻痺かな?」という症状が出てこのブログにたどり着いたのなら、まずは病院に行ってください。

脳の病気の可能性もあります。またそうでないとしても、出来るだけ早めに薬を飲むことが大切なんだそうです。

ブログの続きは受付が終わった後の待ち時間にでもゆっくり読んでもらえればと思います。

私は朝に顔の違和感を感じ、当日の夕方に救急外来を受診しました。それでも「もっと早く来なきゃ!」と言われました。

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子供が生後2か月の時に顔面神経麻痺を発症

9月に出産をし初めての子育てに奮闘して2ヶ月が経った12月のある日、突然「顔面神経麻痺」を発症しました。

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軽い頭痛を感じてから具合が悪くなり、右半分の顔が完全に動かなくなるまでは驚くほどあっという間でした。24時間はかからなかったですね。

自分の顔の変貌ぶりを目の当たりにし、治療のために母乳を辞めなければならない事実を告げられた時は人生で一番落ち込んだかもしれません。

症状はこんな感じで進んでいきました。

発症前日

締めつけられるような頭痛・耳の聞こえが悪い・舌が半分しびれる

発症当日の朝~昼

しゃべりにくくなる・うがいや食事がうまく出来なくなる・瞬きがしにくい

発症当日の昼~夜

顔の右半分が全く動かない。(瞬きができない・口が動かせない等)激しい頭痛と耳が詰まって大きな音が頭の中に響く感じがする

この日はたまたま日曜日で、私は「明日どこかの病院に行ってみるか~。」くらいに考えていました。

寒い冬の日に生後2カ月の子供を連れて自分の病気を診てもらおうなんてちっとも思わなかったのです。

しかし私の症状を聞いた夫が仕事場から説得の電話をくれて、脳外科の先生がいる総合病院の救急外来に行くことになりました。

顔面神経麻痺は2~3日薬を飲んでも良くならない。むしろ悪化する。

ここからは、顔面神経麻痺の症状の進み方・診察・治療の過程を日付別にまとめます。

また、先生から聞いた顔面神経麻痺についての知識も出来るだけそのまま紹介したいと思います。

12月3日

右後頭部の頭痛・舌の痺れ・目の奥の違和感・耳の聞こえの悪さを感じる。

12月4日

頭痛はさらに強くなり、顔の右半分に違和感。

口が動かしにくく、朝歯を磨いた時に口周りがしびれてうまく力が入れられませんでした。

昼には飲食・うがい・会話・まばたきに不自由さを感じ、どんどん顔が固まってきていることに気が付きました。

脳の病気だったら怖いからと夫に説得され、脳外科の先生がいる総合病院の救急外来を受診。すぐにMRI顔の麻痺がどの程度進んでいるのかの点数をつけるための診察

MRIの結果脳に異常はなく、診断結果は「ウイルス性の顔面神経麻痺」原因となる病気やウイルスの特定ををするために生活習慣や家族について質問を受けました。

麻痺がかなり強いことが判明。まばたきが一切できない・おでこのしわが寄せられない・口が全く動かない・・これが揃っていたら重症の部類なんだそうです。

すべての検査が終わった後このような説明を受けました。

  • 早くステロイド・坑ウイルス薬・ビタミン剤を服薬する必要があること
  • 母乳を最低3週間(ステロイド2週間+薬抜き期間1週間)中止すること
  • 1週間後に再受診すること

薬局で薬を受け取り帰宅。

母乳を辞めなければならない葛藤と戦いながら、、とりあえず子供を寝かしつけたあと服薬を開始しました。

12月7日

薬を飲み始めたはずなのに、麻痺は悪くなる一方。発症から4日目であるこの日が1番ピークだったように思います。

全くの真顔の時は外見は瞬きが出来ないくらいしかわからないけど、笑ったり話したり少しでも表情を動かそうとすると右半分は全く動かないせいで顔全体に激しい歪みが生じます。ほんと誰とも話したくなくなるくらいひどい顔でした・・。

顔面神経麻痺のによる症状はさらに悪化していました。

右側の舌の痺れ・味覚障害
右目の激しい乾燥(瞬きが出来ないため)
聴覚過敏(皿を置くカチャンって音や子供の泣き声などが頭のなかで響いて脳に刺さる感じ)

普通に家の中で生活するだけでもこんなに不便なことがたくさん。

食事は汁気のないものを少量ずつ食べる
麻痺側に食べ物がたまったり、唇や口の内側を無意識に噛んでしって流血
飲み物はストローで左側に流し込む
歯磨き・うがいは口から水がこぼれないように手で押さえながら行う
シャワーは瞬きできない側の目にシャンプーや湯が入らないように顔を倒す
寝るとき目が閉じないので一日中こまめに目薬を打つ

耳や頭痛の症状は確かに辛かったけど、基本的に「右半分の顔が動かない」ってだけなんです。それなのにこんなに生活しにくくなるなんて驚きました。

12月9日

2回目の病院。症状の改善が見られない。外科では異常がないため院内の耳鼻科に転科し血液検査や耳の検査を受けました。
顔面神経麻痺は、子供の頃にかかって体の中に残っている「水疱瘡のウイルス」が疲れや風邪で増殖して耳の中で悪さをしていることが原因であることが多いそうです。

耳のなかに帯状疱疹のようなボツボツがあるとそう診断されるとのこと。

しかし私の場合はどこを探しても発疹が見つからずなく、これはもうストレスが直接の原因ということでしょうと言われました。

あぁ・・思い当たる節がる・・。この時、自分のストレスに気が付かないふりをして毎日我慢して過ごしていたことを激しく後悔しました。

この診察の後、水疱瘡ウイルスからなる麻痺ではなさそうだからと坑ウイルス薬は辞めていいと言われました。

しかし、ステロイド剤を飲んで1週間たっても症状の改善が全く見られないため、ステロイドの量は1日40グラムから60グラムに増量することになりました。

想像していたより治りが悪かったらしく、「これから根気よく薬を飲んで治療しても、元通りの顔にまで回復するかは保証できない」と言われてしまいました。

当時26歳だった私・・この言葉を聞いた時はかなり落ち込みました。

12月10日

麻痺のピーク時は味覚や痛みなどの感覚が全く無くなってしまったが、徐々にピリピリとしびれを感じる場所が出始め、麻痺側の目尻や口角がほんのちょっと動くように。

12月12日

口角を動かすとと頬も少し連動するようになる。(目・眉・おでこ・鼻・唇はまだまだ動かず、瞬き・飲食・睡眠は不自由。)
3回目の病院(総合病院の耳鼻科)

麻痺の影響ででている聴覚障害と味覚障害について検査を受けました。

聴覚検査の結果、「聞こえはだいぶ悪くなっているが聞く機能は失っていないから、顔の麻痺が治れば聴力も回復してくると思います。」とのこと。

ステロイドが聞き始めて麻痺の回復が見られたので、ステロイドの量を1日60gから50gに減量。

顔の麻痺の状態を数値化する「麻痺スコア」というものがあるのですが、当時の私は6点あるかないかだったのだそうです。

簡単にまとめると、麻痺スコア8点以下は完全麻痺とされ、治療に時間がかかったり完治せず後遺症が残るかもしれないレベル。

刺激が強い事実なので気を遣って伏せてくださり、回復の兆しが見えてから「実はね」と教えてくれました。

詳しい顔面神経麻痺スコアについてはこちらをご覧ください→http://www.smile-to-life.com/chart1.html

12月13日

口角だけ改善が見られる。ウーとかイーとか口を開ける動作はまだ出来ないが自分の意志で皮膚が動かせるまでに回復。

さらに、集中して頑張れば上まぶたをを数ミリ動かせるようになりました。服薬治療をはじめて10日でやっとここまでです!

顔面神経麻痺の治療はゆっくり焦らずして行くことが大切なんだそうです。焦って顔を動かす練習をしたりリハビリをしてしまうと、神経を痛めて回復が遅れてしまうとのこと。

勝手に動くようになるまでは、安静にしてゆったり過ごしてくださいと何度もクギを刺されました。

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顔面神経麻痺のステロイド治療を始めてやっと効果が出はじめた発症10日目~1ヶ月。
ある冬の日曜日の朝、突然顔面神経麻痺を発症し総合病院の救急外来へ。 すぐにMRI...

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